【4周年のご挨拶】

<4周年>

本日をもってドゥーアールは4周年を迎える事となりました。
日頃から当店をお支え頂いている皆様に心より感謝申し上げます。
毎年この日は初心に戻ってリセットし、自らの心の声に耳を傾ける時間。 若かりし頃に全てを捧げ、なりふり構わずストイックに身につけてきた知識と技術。そんな慌ただしい毎日の中でふと自らに投げかけたひとつの疑問がありました。
「これまで積み重ねてきたこの日々は、社会的にどれほど価値のあるものなのか?」 
自分が必死で身につけたスキルと感性は結局のところ、この社会の中でどれだけの方のお役に立てるのかが全てではないか、そんなことを建前だけでなく自然と考えるようになっていました。 「レストラン」とはただの美味しい食べ物屋ではなく、溢れんばかりの情熱が詰まった料理・ワイン・器・サービスなどの総合力に心を添えて、皆様に心地良く感じて頂けるような”良い時間”を過ごして頂く場所。 少しでも多くの方の心の琴線に触れられる、そんな確かで間違いのない場所を確立してみたい。そんな想いで4年前に立ち上げたのがこのレストラン「ドゥーアール」でした。
月日が経つのは早いもので、この店はもう5年目を迎えようとしています。 最近ふと考える事がございます。
一流とは何なのか? それぞれの立場や環境によって見解は異なるのでしょうが、「常軌を逸しているほどの深い情熱とこだわりを持つ技術」と「実直なまでにお客様の立場に立って物事を考えられる心」、この双方を兼ね備えている姿勢こそ真の一流なのではないかと思うのです。 どちらか片方ではやはりそれは趣味の領域なのでしょう。
我々レストラン人は誇りを持った職人集団であると同時にサービスマンでもあります。目の前にいるゲストを満足させるために日々、労を惜しまず技術と心を磨き上げていきます。
自らの技術のみに満足する趣味的な”誇り”ではなく、いかに多くの方々の満足を造りだせるかを考える”誇り”を大切に、新たにこの5年目の歩みを進めていきたいと決意した次第でございます。
いつも支えて下さっている皆々様、本当にありがとうございます。 いつまでも皆様に必要とされる場所であり続けられるよう尽力してまいりますので、末永く温かい目で見守ってやっていただければ幸いでございます。
今後とも引き続きどうぞよろしくお願い申し上げます。 

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