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< 既成概念を揺さぶるほどの感動を >

レストランでもワインバーでもなく
ワインを芸術として嗜む非日常空間

現場のソムリエとして20年以上の時間を過ごし世界中のワインを学び体験してきました。やがて料理との完璧なペアリングこそが、レストラン空間で嗜む時間こそが、ワインの最高峰の表現だと考えるようになり、それらを徹底追及する為に始めたレストランが「DEUX ART」でございます。あれから15年の歳月が流れた今の立ち位置から見えた景色は、完璧なペアリングのその先に待っていたのは、完成したワインと質の高い会話だけで成立させる空間。つまり複雑で繊細な価値と対峙するにはその振れ幅に耐えうる余白を生み出す必要性があり、その為には空間から料理すら切り離すべきであるという結論でありました。


当店が提供するワインはただのワインではなく芸術のレベルにあります。最難関であるブルゴーニュ古酒をこれほど安定制御できる場所は稀有であり、そんな前提があるからこそ生まれた新しい解釈でございます。

料理が及ばないからワインだけなのではなく、あえて退路を断ち、高いレベルの料理を切り離してでも新しい余白を確保する事でしか当店が扱うワインの価値と深く向き合うのは困難であるとの見解に至りました。


西洋史の最高傑作であるブルゴーニュ古酒という物質文化に対して、日本史の最高傑作である詫び錆びという精神文化。付け加える事で豊かさや権威を得ようとしてきた西洋美に対して、余剰を削ぎ落すことで本質へと近づいていこうとする日本美。一見両者はその対極にある存在のように見えますが、そこには互いの価値を最大化する手法として”熟成”という共通の概念がございます。詫びるとは削ぎ落とす事、錆びるとは時を重ねる事であり、互いを正しく昇華させて繋ぎ合わせた姿こそが未だ存在しえぬワイン芸術へと導いてくれる道なのではないか。それこそが現代を生きる日本人だからこそ体現できる事であり、過去に倣うだけの役割にだけ終始せず、後世に誇れるワイン文化の新定義へと繋げていけるのではないかと考えた次第です。

古酒ワインを飲むという行為は消費ではなく心の資産を蓄える行為であります。時間を重ねる事でしか生み出されない価値を前に、感性を研ぎ澄ませ、心を整えながら自分と深く向き合う時間。そんな体験を通して何気ない足もとの日常に目を向けながら、各々の優劣ではなく個性を見極め、そのポテンシャルに対してどれだけ到達しているかで評価する。ワインをきっかけに始まる一期一会のセッションは時間を共にする仲間との議論で価値を最大化させていきます。味覚・感性・知識を満たすだけでなく、ここで過ごす時間そのものが皆様の人生をより豊かなものにする気付きに溢れた場所である事こそが当店の存在意義だと考えます。


アーティストの舞台やコンサートのように・・・
比較すべきは日本酒・ウイスキー・ワインではなく
絵画・音楽・ワインであると此処では定義づけます。

ドゥーアールは最高峰だけを愚直に追求する会員制のコミュニティ。
芸術となりえる領域に達した古酒ワインだけを供する事にこだわり、
非日常的で本質を捉えた時間そのもので皆様をおもてなし致します。


2026年1月5日
小屋敷 一貴

DEUX ART


「DEUX-ART」の語源は異なる複数の価値の掛け合わせ。
様々な条件が偶発的に重なった時にだけ現れる世界観を意味します。
一瞬の煌めきのように現れるこの価値を偶然ではなく必然的にコントロールして、
一方向では見え難い日常の中にある特別を感じ取る事で更なる豊かさを深める場所。
時間と共に正しく磨かれた古酒を前に、己と仲間と向き合う時間がここにあります。

当店ではブランドや価格を指標とするのではなくグラスの中の液体のみで判別します。
経験値やスキルは当然として最高峰を熟知しているからこそ表現できる”質”があります。
この作品からの輝きと学びはどこにあるのか、各々の顧客の現状に即した解説を添えて。
優劣だけで判断せず個性の違いを学ぶ道先案内に徹する事が当店の在り方でございます。


【 HISTORY of   DEUX ART 】

・2011年 レストラン「ドゥーアール」 OPEN
⇒フランス料理と熟成ワインのペアリング専門店

・2021年 会員制レストランへと移行
⇒最高レベルのブルゴーニュ古酒のみを提供するレストラン

・2026年 会員制ワインサロンへ業態変更
⇒飲食店からの脱却、ワイン芸術を極める文化サロン